iPhone5のバッテリー膨張による修理依頼が多発しております。バッテリーが膨張すると、最悪の場合 iPhoneのディスプレイが左右の中心から徐々に浮き上がってきます。
(2017.07.01加筆) iPhone5 以降の iPhone5s , iPhone5c , iPhone6 , iPhone6s でもバッテリーが膨張するトラブルが発生しております。
バッテリーが膨張する原因は様々ですが、リチウムイオンバッテリーは、使い方を誤ると「発火」や「爆発」すると言われています。膨張する状態、それは危険を知らせるサインと言われています。
しっかりとした製造ラインで作られたバッテリーであれば、膨張しても「発火」や「爆発」しないような安全対策が施されていますが、大量生産されていることもあり、不良品が混在することもあります。膨張した状態自体が「異常」ですので、使用を中止するのが無難です。
パンパンに膨張したバッテリー
バッテリーを外して正常なバッテリーと比較。左側正常なバッテリー、右側が膨張したバッテリー。50%程度膨張しているように思われます。従来のガラケーの場合はバッテリーの着脱ができましたので、電池交換が容易でしたが、iPhoneはバッテリーが内蔵型のため、これだけ膨張すると、液晶ディスプレイを浮き上がらせてしまいます。
また、iPhoneはディスプレイ部分にホームボタンが固定されていますので、ホームボタンも動作しなくなることもあります。
バッテリーの誤った使い方とは
リチウムイオン電池は熱に敏感なので、下記のような使い方をすると故障に繋がることがあります。これからの季節、十分注意して使いましょう。
- 長時間の過充電をしない
- 高温な場所に置かない
- 規定値外の電流で充電しない
- 充電しながら連続使用しない
ちなみに、スマートフォンをケースに入れて使うと、熱が逃げにくくなり、バッテリーの劣化が進むという話は「ホント」です!
バッテリーを長持ちさせるには
- 電池残量0%の状態で放置しない(使わない状態が長くても劣化します。過放電を避けることが大切です。)
- 充電が終わったらケーブルを抜く(ある程度バッテリーが消費されると、自動的に再充電を開始します。このような使い方は劣化を早めます)
- 高温を避け、温度・気温ともに低い場所で保管する(高温・湿気はバッテリーの劣化を早めます)
- 機器のリセットをする(内部のコンピュータの情報を再調整することで精度の狂いを改善します)
きっと、上記のような使い方を実践すれば、あなたのバッテリーは寿命をまっとうしてくれるはずです。また、長期間使用しない場合、満充電のまま放置しておくと、膨張してしまう場合がございますので、60%~70%程度の残量で保管して頂くのがおすすめです。
電池の交換時期の目安
リチウムイオンバッテリーの寿命の目安は、フル充電した後でも、新品の時と比較して半分程度の時間しか使えなくなったと感じたら、交換を検討して下さい。スマートフォンメーカーの情報によると、約500回のくり返し充電が可能としている事が多いのですが、使い方を誤ると、バッテリーの劣化が進み、早く壊れることもあります。
ちなみに、この「500回」というのは、充電量が100%に達した分を1回としてカウントしています。500日連続で充電したとしても、50%充電×500回であれば、250回分ということです。また、リチウムイオンバッテリーは継ぎ足し充電をしても能力が低下しないのが特徴でもあります。
バッテリーの持ちが悪くなったと感じられましたら、当店で交換修理が可能でございます。作業時間は20分程度でご返却可能です。
iPhoneの修理やサポートを通じて、少しでもお役に立てれば幸いです。
この記事を書いた人
- 30歳で起業し、奈良県香芝市においてパソコン専門店QLiCK(クロスインテクノ株式会社)を運営。デジタルライフ応援を逢言葉に、身近で頼れるITパートナーとして活動している。