TOM成長記【DELL Inspiron N5110】高難度HDD交換「こんな所に!?」奈良県橿原市U様

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シルバーウィークも終わりましたが、QLiCKのセールは27日まで開催中! 皆様のご来店をお待ちしています、スタッフTOMです。

「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉もありますが、暑い夏を乗り切ったPCに不調が出てしまうこともあり、ケアは欠かせません。 先日もHDDのトラブルでPCをお持ち込み頂きました。

奈良県橿原市からご来店頂きました、Uさまのご依頼。

DELL製ノートPC「Inspiron N5110」のハードディスクドライブ(以下「HDD」)交換作業です。

ご自身で交換を試みるも、かなり難易度が高いとのことで、当店でご相談の上、そのまま作業依頼という流れです。

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交換前のチェック。 Seagate社製・500GBのHDDを搭載していますので、同容量の新品TOSHIBA製HDDに換装です。

ノートPCの場合、たいてい裏面の蓋を開けたり、バッテリーを取り外すとHDDへアクセスできる……のですが、今回の場合は勝手が違っていました。

裏面カバーを開けてもメモリが見えるのみ。HDDは更に奥。

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メモリスロットは見えますが、肝心のHDDが見当たりません。 かと言って他に外れるような箇所もありません。 メインの基盤であるマザーボードの裏側にHDDが設置されているのですが、実はこの機種、交換にはほぼ全分解が必要なのです。

なんでこんな設計にしたんですか、DELLさん……(笑)

ともかく、まずは電源ケーブルやバッテリーなどは全て外し、完全に通電していないことを確認。

さらにUSB端子などに周辺機器が接続されていると分解できませんので、こちらも外しておきます。

問題なければ裏蓋を開け、光学ドライブを固定しているネジを取ります(上記画像の赤丸の箇所にあるネジです)。

光学ドライブを引き抜いたら、残った裏面のネジを全て外します。

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端には隠しネジが文字通り隠されているので、こちらも忘れずに。

隠しネジの蓋を取り外す際は、薄いヘラやマイナスドライバーで押し上げるようにすれば容易に取れますが、本体に傷をつけないように注意

また、どこがどのネジで固定されていたのか判別できるよう、場所別・種類別にネジを保管しておくのも肝心です。

裏面のネジを全て取り外したあとは、キーボードを分離させます。

キーボードはツメで固定されています。 折らないよう慎重に。

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上部に引っかかっているツメを、細いマイナスドライバーなどで押し離します。 するとキーボードを下方向にスライドできるので、そのまま上部を持ち上げると、取り外すことができます。

キーボードはプラスチックでできていますので、ツメを折ってしまわないよう、力加減を調整するのが肝心。

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無事、取り外しに成功。 しかしこのまま勢いよく持ち上げてしまうと、接続ケーブルにダメージが入りますので、慎重に作業を行います。

精密パーツが詰め込まれたノートPCは、スペースの都合上、ケーブル類にフラットケーブル(薄く平たいケーブル)を採用していることが多く、無理に力をかけると容易に破損してしまいます。

ケーブルやコネクタの取り扱いは優しく丁寧に。

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キーボードの裏面。 このようにフィルム状になったケーブルで接続されていますので、力任せに引っ張るのは厳禁。 最悪の場合、ケーブルがちぎれてしまうことも……。

真ん中の黒いケーブルがキーボードとの接続ケーブル、左上が電源スイッチに繋がるケーブル。 そして右上が各ユーティリティスイッチに繋がるケーブルです。

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今回の Inspiron N5110 の場合、接続されているコネクタ上面の黒いカバーを押し上げれば、ケーブルを損傷させることなく取り外すことができます。

また、基盤部の取り扱いになりますので、静電気などは大敵。 こまめに流水で手を洗うなどして、体に帯電させないようにします。

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キーボードと各スイッチケーブルを取り外すことができました。 うっかり損傷させることがないよう、キーボードは安全な場所に保管。

ここまでくれば、キーボード周りのパームレスト部を分離させることができます。

パームレスト部もツメで固定されているので、ツメを折らないよう慎重に作業します。

パームレストの分離に成功。 液晶パネルの取り外しへ。

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パームレストを取り外すと、ついにマザーボードが見えてきました。

右上にある、細い白黒ケーブルで繋がっている四角の部品は、内蔵無線LANのチップです。

ここまで来たらもう少し。 分解作業の後半戦に突入です。

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まず右上から。

先述の無線LANチップに繋がっているアンテナケーブル(青丸部)と、液晶パネルを固定しているネジ(赤丸部)を取り外します。

無線LANのアンテナ端子は、かなり細かく作られていますので、真上に向かって慎重に取り外さないと、最悪の場合無線LANの送受信ができなくなってしまいますので、力加減が難しいところです。

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左上側には、液晶との接続ケーブルが伸びているため、先にこちらを取り外します。 ネジを先に取り外してしまうと、ケーブルが液晶に引っ張られてちぎれる可能性がありますので、液晶と本体が固定されているうちに作業しておくのが肝要です。

問題なければネジを外して液晶パネルを分離させます。

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液晶パネルも非常に壊れやすいため、安全な場所へ一時保管します。 うっかり硬いものがぶつかってしまうと、液晶は容易に割れてしまうので要注意。

場合によっては、緩衝材などで保護しておくのも手です。

いよいよマザーボードの取り外し。 HDDとご対面!

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液晶パネルを外すと、残るはマザーボードのみ!

この機種は左半分以上を占めるメイン部と、右上の無線LANチップが乗るサブ部に分かれています。 HDDはメイン部に接続されていますので、ネジを取り外したら、左端のUSBポートやSDカードリーダーなどの端子に気をつけつつ、真っ直ぐ上へ持ち上げると「スポッ」と抜けるようになっています。

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本体から完全に分離したマザーボードがこちら。 冷却ファンにホコリが溜まっている場合、この際にクリーニングしておくのも良いかもしれません。

今回は非常に綺麗なマザーボードでしたので、クリーニングの必要はありませんでした。

そして、中央下部の穴からチラリと覗かせているのは……。

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ついにHDDを発見! 意外にもメモリのすぐそばに設置されていました。

その右上に見えている巨大な金属のパイプとファンは、おそらくCPUを冷却するためのものでしょう。

改めて最初の写真を見ると、確かにHDDを冷却するためのファンが見えていました。

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ここに取り外し可能な裏蓋があったら……!(笑)

ともかく、元々付いていたHDDを取り外し、新しいHDDと交換。 マザーボードに固定されているHDDカバーのネジを外して、さらにカバーからHDDを外して、新しいHDDと入れ替えます。

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HDDを入れ替えたあとは、組み戻し作業です。 分解作業と逆の手順を行えばOKですが、最後まで気を抜くことはできません。

分解時に注意していたコネクタ・ケーブル類の取り扱いや、カバーのツメを折らないよう気をつけるのは、組み戻し時でも同様です。

交換作業完了。 正常認識を確認しました。

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BIOS上で、正常認識していることを確認しました。

この後、本来ならOSやドライバソフトのインストール作業があるのですが、今回はお客様ご自身がインストールするとのことで、この状態でご返却となりました。

PCの設計はメーカーや機種ごとに異なっている場合があり、まさに千差万別。 「こうしたいんだけど、方法がわからない」といったお悩みも、是非一度ご相談ください。

この度はご依頼いただきまして、誠にありがとうございました。

この記事を書いた人

TOM
TOM
本名「うえなか」。2014年入社。座右の銘は「人生は一度きり」。根っからの自作PC派で、趣味はシミュレーション系PCゲームと野球観戦。ファン歴30年以上、生まれて気がついたら"阪神ファン"でした。