まさに「パソコンの心臓」電源ユニットを選ぶときの3大ポイント

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今年も夏が近づいて参りました。節電が叫ばれて久しい昨今ですが、パソコン(以下PC)は、時代が進むごとに省エネとなっています。

PCももちろん電気で動いていますので、コンセントからの電力を供給する電源ユニットは、人間に例えると各所に血液を運ぶ心臓と言えるでしょう。いくら高性能のCPUや、大容量HDDを搭載していても、電気が足りなければ全く動きません。

そんな大切な心臓ユニット……もとい電源ユニット。

ノートPCなどの電源は専用のものなので交換が難しいのですが、自作系デスクトップPC用の電源ユニットはいっぱいあります。 ……どう選べばいいんだろう? とお悩みの自作派ユーザーも多いと思われますが、選ぶポイントは3つ。キーワードは、『品質』『電源容量』『80PLUS認証』です。

電源ユニットの品質について

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電源ユニットは電子部品の塊。電気を蓄えておくコンデンサや、交流を直流に変換するコイル、電圧を変換するトランスなどが集積されています。電子部品は熱に弱く、高熱環境だと著しく劣化してしまいます。そこで、耐熱性に優れた部品を採用している、高品質電源がオススメ。

安価な電源はコンデンサに「85℃電解コンデンサ」を採用していることが多く、高価・高品質な商品は「日本製105℃電解コンデンサ」の採用例が多いです。85℃コンデンサは、105℃品よりも(理論的には)寿命が1/4となってしまうというから驚き。(アレニウスの法則)また、放熱を促す「ヒートシンク」が搭載されていると、部品への熱負担が軽くなるため、寿命アップにつながりやすいです。

電源の容量について

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その電源が「どれぐらい電力を出せるか」というわかりやすい指針で、○○W(ワット)と数値で記載されています。高性能なCPUやグラフィックボードなどのパーツを搭載しているPCは、そのぶんだけ消費電力も増大しますので、電源ユニットの電力供給が足りないと、起動すらしない状態に陥ることもあります。

また、パーツの総消費電力よりも余裕のある電源容量にしておくのがベターです。というのも、電源ユニットは「電源容量の半分程度の消費電力」が、最も電気の変換効率が良いのです。ですので、パーツの消費電力が300Wならば、電源容量600W前後の商品を選ぶのがベター。1000Wや1200Wのものを搭載しても、少し無駄になってしまいます。(とはいえ、今後パーツを追加する予定があるなら、多少余裕を持たせるのも手です)

電源ユニットの「80PLUS」認証とは?

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80PLUSプログラム」という団体が推進する、電源の変換効率の目安です。「交流から直流に変換するときの効率が80%以上」で認証が受けられ、上記画像のようなロゴをつけることができます。現在は、80PLUS スタンダード(いわゆる無印)から80PLUS TITANIUMまでがラインナップされており、各認証の変換効率は次のとおりです。

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たとえば、CPUやグラフィックボードなどパーツの総消費電力が約300W、そして電源変換効率が70%の電源ユニットを使っている場合、実際の消費電力は単純計算で約430Wとなります。(300÷0.7≒428.5)ここで80%認証を受けた電源に換装すると、実際の消費電力が375Wとなり、実に50W以上も差が付きます

これが80PLUS GOLDやTITANIUMになると、より差が広がってきます。消費電力が減れば発熱も少なくなり、PCパーツの寿命も伸ばすことができます。そしてもちろん、電気代も安く、節電にも繋がるというわけです。さらに、高効率の電源ユニットは高品質なパーツを使っている事が多く、耐久性も期待できます。

まとめ

PCの性能や保存容量も大切ですが、それらを動かしているのは電力であり、その電力を統括しているのが電源ユニットです。メーカー製のデスクトップPCなどは性能や付属ソフトなんかを全面に押し出していますが、電源ユニットを押し出しているPCはあまりないでしょう。

たかが電源、されど電源。

ちなみに当店のオリジナルPC「Falcon」シリーズはBTO(受注生産方式)ですので、ご希望の電源ユニットに変更も対応致しますので、お気軽にご相談くださ~い。

この記事を書いた人

TOM
TOM
本名「うえなか」。2014年入社。座右の銘は「人生は一度きり」。根っからの自作PC派で、趣味はシミュレーション系PCゲームと野球観戦。ファン歴30年以上、生まれて気がついたら"阪神ファン"でした。